理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が嫌になって、辞めたい…
いっそ、療法士辞めて、別の業界に行った方がいいのかな。
今のまま、働いていても将来が見えない。
実は理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)を辞めたいと思っている人は多いです。でも、職業の問題と職場環境の問題を分けて認識している人は少ない。
離職の理由は職業(リハビリ)よりも職場環境の影響が大きい。なぜなら、辛い実習を乗り越え、国家試験まで合格した方は療法士の熱意や適性があると思うからです。
本記事を読むことで「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士、やめてよかった」の前に試してほしい3つの方法を知り、ローリスクで今の状況を良い方向に変えることが出来ます。
- 異動・業務内容変更
- 転職(リハ職として)
- 副職
リハ職自体をやめようか迷って、「理学療法士 (作業療法士・言語聴覚士) やめてよかった」と検索した方は、少しばかりお付き合いを🙇♂️
本記事を読んでから、動き出しても遅くはありません!
リハ職としては続けるよりも異業種・別の道について知りたい方は【【転職求人あり】理学・作業療法士、言語聴覚士から別の道へ専門性を生かした6つの職業を紹介】で詳細を確認してください。
「理学療法士 やめてよかった」の前に試すべき3つの行動|手遅れになる前に
なぜ私がPT・OT・STを安易に「やめてよかった」の背中を押さないのか
それは、異業種への転職リスクが高いからです!
「どうしてもやりたいことがある」または、「もう限界…」という方は確かに一度リハ職を離れるべきかも知れません。
ただし、大抵の問題は
- 異動・業務内容変更
- 転職(リハ職として)
- 副業
で解決出来ます。
辛かった実習を乗り越え、国家試験に合格するほど頑張った仕事を辞める覚悟があるなら、その前にちょっと試してみて下さい🙇♂️
「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 やめてよかった」の前に:①異動・業務内容変更
職場内・法人内で異動、難しいなら業務内容の変更してみましょう。
さらに、可能なら異動と並行して、「転職活動」を行っても良いです。
友人ですが、同じ病院内で急性期担当→回復期担当に変わったら、
めっちゃ楽だわ。俺に合ってるみたい、残業時間もかなり減ったわ。
となることもあり、試す価値ありです!
そんな、簡単に異動なんて出来ないよ。
異動する先が無いんですけど…
そういう方は、自分の負担になっている業務を変更してもらいましょう。
例えば、委員会・部内の業務などだけでも、変更してもらいます。すぐには難しくても、数ヶ月だけと思って上司に相談するのも一つの手です。
でも、なかなか実際に行動するのは怖いですよね💦応援しています!
異動しても嫌だったら、その時に退職・転職してしまえばいいんですから。
いや、リハビリ以外の職業を知りたいんじゃい!折角なら国家資格使って転職できる職業を知りたい方は、【 【転職求人あり】理学・作業療法士、言語聴覚士から別の道へ専門性を生かした6つの職業を紹介 】を読んでみてください。
「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 やめてよかった」の前に:②転職(リハ職として)
異動しても変わらない、そもそも異動とかできない職場もありますよね。次の行動はPT・OT・STとして、他の職場へ転職です。
異業種への転職に比べたら、療法士として他の職場に転職する方が数倍簡単です。
具体的には、
今の不満をはっきりさせて、自分にあった転職先を探します。
- 給料が高くて、
- 残業が無くて、
- 自宅から近くて、
- 従業員が多く(少なく)て、
- 育児に理解があって、
を全てを叶えるのは正直難しいので、優先順位をつけましょう。
私は転職で年収50万円以上増やせました。
どうしても、自力では給料・福利厚生の詳細や内部情報などは得られないので、転職サイト・エージェントにも登録しつつ、情報はなるべく多く集めるようにしましょう。
どんな転職サイト・エージェントがあるのか知りたい方は【【脱・社畜】リハビリ職種向け転職サイト・エージェントおすすめランキング】をご覧ください。
転職活動の具体的な進め方を知りたい方は【【まとめ】理学療法士が在職しながらホワイト職場に転職成功するための5つのポイント】を参考にしてみて下さい。
いきなり異業種へ転職するよりは、リハ職としてホワイト職場を探した方がローリスク!
「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 やめてよかった」の前に:③副業
小さく副業を始めてみましょう
副業で少しでも副収入を得ることができれば、心の平穏を保てます。
副業は「精神安定剤」
お金が手元に沢山あれば、嫌な思いをしながら今の職場を続ける必要はありませんよね?
でも、お金が不安で耐えるしかないんです…
副業で今の給料以上を稼げる人はごく一部です。
でも、副業で少しでも稼げたら、新しいスキルを手に入れたら、
今の職場が嫌なら辞めて、次に行けばいいか
と、少し心に余裕が出てきます。
初期費用を殆どかけずに副業を始めるなら
- 空いた時間で在宅ワーク【Bizseek】
- 【ブログ】有益な情報で稼ぐ!勉強しながら稼げる😁
- 【ココナラ】テレビCMでもお馴染み!得意で稼げる!
でも、公務員は副業禁止ですよね?
公務員の副業は法律違反になるので、するかどうか自己判断となります。自分の人生にとって大切な方を選んでください💦私は公務員でも職場の就業規則で禁止されていても、実際にやっている方を何人も知っています。
参考までに【公務員の副業禁止はどこまで?リハ職が給料upするための副業6選と転職】を読んでみてはいかがですか?
始めるポイントは『小さく副業を始める』です
いきなり何十万・何百万もかけて副業をするべきではありません!ましてや、本業を辞めて全力投球なんて、リスク高すぎるので、私はお勧めできません。実際に集中して成功されている方もたくさんいる業界ですが…
『理学療法士・作業療法士・言語聴覚士をやめてよかった』を、なぜ検索したのか?解決策も提案!
どうして『理学療法士・作業療法士・言語聴覚士をやめてよかった』を、検索したのですか?
理由が分かれば、対策が出来ます。
今回は令和2年雇用動向調査結果:厚生労働省を参考に退職理由を対策方法も含めて考えていきましょう。
年齢 | 男性(最多退職理由) | 女性(最多退職理由) |
---|---|---|
全年齢 | 給料等収入が少なかった 7.4% | 労働時間、休日等の労働条件が悪かった 10.3% |
20〜24歳 | 職場の人間関係が好ましくなかった 13.1% | 労働時間、休日等の労働条件が悪かった 15.5% |
25〜29歳 | 給料等収入が少なかった 16.5% | 労働時間、休日等の労働条件が悪かった 17.7% |
30〜34歳 | 労働時間、休日等の労働条件が悪かった 11.3% | 給料等収入が少なかった 9.7% |
- 給料が低い
- 人間関係が悪い
- 労働条件(労働時間・残業や休日について)
逆にこの3つを改善できれば、リハ職としても満足して働ける可能性が高い。
労働条件が悪い→異動・業務内容変更or転職
- 残業・業務量が多い
- 有給休暇が取れない
- 休日も研修会参加がほぼ強制される
異動・転職したり、子育て世代なら時短勤務などを検討しましょう
人間関係が辛い→異動or転職
人間関係は上司・同僚、患者・利用者さんのリハ職として働く上、というか労働者全ての悩み。リハ職は特に経験年数がはっきりしますし、学生指導の延長で新人指導という名のパワハラなどが起きやすい職業ですよね。
- 転職
- 異動
異動や転職をして、人間関係が変われば大抵の問題は解決しちゃいます!
給料が低い→年収upを目的とした転職or副業
リハ職は一般労働者の平均年収よりも若干低いです。
PT・OT・STの平均年収:約426.5万円(令和3年賃金構造基本統計調査;厚生労働省)※(視能訓練士を含む)
全労働者平均:約433万円(令和2年民間給与実態統計調査:国税庁)
リハビリ業界で高年収を狙うなら、『訪問リハビリ』が狙い目!求人募集も多い!
病院や施設などと比べると、取得単位数に応じて給料upする(インセンティブ報酬)など頑張りが給料に反映される事業所が多いです。
給料upのために異業種に転職を考えているなら、リハ職として転職するなら年収いくらくらいなら狙えるのか、転職活動をしてみましょう。
著者20代のリアルな給料を知りたい方は【【筆者実例】理学療法士20代の給料リアル…手取り月給は17万円】を参考にしてみて下さい
リハビリ職が合わない→病院・施設・クリニック・訪問リハなど他の分野に異動or転職
今回『理学療法士・作業療法士・言語聴覚士、やめてよかった』を検索した直接的な理由ですよね。
リハ職自体合わないと思った場合には、
他の分野への法人内異動やリハ職として転職を考えてみる。
関わる方が変わって、同じ療法士としても全く受ける印象は変わりますよ。
病院勤務だけでも、急性期・回復期・維持期だけでも全く違いますよ。私は全て経験して、急性期が合っていることに気付きました。
詳細は【【転職初心者向け】56.9%のPTが病院勤務!急性期・回復期・維持期(療養)違いは?】に書いてあります
また、施設やクリニック、訪問リハビリなど他の分野への転職となれば、業務内容は大きく変わってくるので劇的に環境を変えたいなら、検討するべきポイントだと思います。
リハ職が働く職場はどんな場所があるのか知りたい方は【【現役理学療法士が解説】病院以外の就職先候補8選と特徴】を参考にしてみてください。
本当にリハ職そのものが嫌なのか、今の職場が嫌なのか、判断しましょう
「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士やめてよかった」になるにはかなり高い壁が…
なぜ、私が「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士、やめてよかった」の前に試してほしい3つのことを話しているのか?
私がPT2年目で建築業界へ転職しようとして挫折したこと。PTを続けたことで今は家族との時間がしっかりと取れる働き方を見つけられたからです。
異業種への転職は
- 国家資格が無駄になる
- 一からのスタートになる
- 35歳頃まではリハ職の方が給料が高い
- 就職先の候補を決めづらい(ブラック職場を判断しづらい)
からです。
「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 やめてよかった」への壁①;国家資格が無駄になる
異業種への転職となると、基本的には国家資格がなくてもできる仕事になるので、せっかく3年〜4年かけて取得した国家資格が必要なくなります。
「無駄になる」というと少し大げさですが、資格がなくてもできる仕事であることは理解してください。
もし、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の資格を有効活用して、でも別の道に進みたいなら、
- 医療機器メーカー
- キャリアアドバイザー(人材コーディネーター)
- 児童発達支援/児童指導員
- 福祉機器事業
- ベンチャー企業
- 治験コーディネーター等
- 養成校教員
などがありますよ😁
リハビリ職種以外で別の道を探したいなら、【【転職求人あり】理学・作業療法士、言語聴覚士から別の道へ専門性を生かした6つの職業を紹介 】を参考にしてみてください。
「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 やめてよかった」への壁②;一からのスタートになる
異業種への転職となれば、他の新卒学生と一緒に一からのスタートです。今でも新卒一括採用している企業が多く、年齢を重ねれば重ねるほど転職しづらくなります。
いくら療法士として経験を重ねていても、新卒の20歳前後の方と同じになるので、待遇や給料面で一時的には下がった感覚に。
「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 やめてよかった」への壁③;35歳頃まではリハ職の方が給料が高い
給料が低いと言われるリハビリ職種ですが、実は35歳頃までは労働者全体の平均年収よりもリハビリ職種の方が高いんです。私も調べてびっくりだったのですが…
確かに全年齢での平均年収ではPT・OT・STは平均以下になるのですが、年齢別で比較すると
年齢 | 労働者全体 | リハビリ職種 |
---|---|---|
平均 | 456万円 (43.4歳) | 427万円 (35.1歳) |
20〜24歳 | 293万円 | 329万円 |
25〜29歳 | 360万円 | 380万円 |
30〜34歳 | 409万円 | 414万円 |
35〜39歳 | 457万円 | 437万円 |
40〜44歳 | 494万円 | 487万円 |
45〜49歳 | 520万円 | 516万円 |
50〜54歳 | 557万円 | 539万円 |
55〜59歳 | 553万円 | 575万円 |
35歳頃までなら、給料upを目指した転職を目標にすると理想と現実のギャップがあります。ただし、逆に言えば35歳以降は年収がリハ職の方が低くなるので、その点を理解した上での転職を考えましょう。
「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 やめてよかった」への壁④;就職先の候補を決めづらい(ブラック職場を判断しづらい)
異業種だと、どの会社がいいのか、よく分からない💦
給料も実際に手取りがどの程度もらえるのか、分からない
ブラック職場だったり、夜勤があったりと今までの働き方を大きく変えることに。そして、なかなか判断できないことも多いんです。
なるべく転職エージェントの利用がおすすめ!
異業種への転職は一人で求人を探して判断して、採用試験受けてなど、非常にリスクが高いです。
「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 やめてよかった」になる為のメリット・デメリットを知っておこう!
ここまでは理学療法士・作業療法士・言語聴覚士に安易に辞めてしまわないように、リスクについてお伝えしました。
国家資格であるリハビリ職種を辞めることでのメリット・デメリットについて解説していきます。
リハ職を辞めるメリット
- 将来的に給料が上がる
- 肉体労働から解放されるかも
- ブランクがあっても就職先がある
- 働き方が選べる(テレワークやフレックスタイム制など)
リハビリ職を辞めるデメリット
- 国家資格がもったいない
- 30代で未経験の業界は大変
- 転職によって一時的に給料が下がる
「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 やめてよかった」のメリット
リハ職を辞めるメリット
- 将来的に給料が上がる
- 肉体労働から解放されるかも
- ブランクがあっても就職先がある
- 働き方が選べる(テレワークやフレックスタイム制など)
「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 やめてよかった」への壁③;35歳頃まではリハ職の方が給料が高いで解説しましたが、35歳以降はリハビリ職種よりも平均年収が高い傾向にあるので、将来的に高収入を狙えます。
また、リハビリ職種は年齢を重ねるごとに辛いと感じる場面が増えます。肉体労働以外の職業を選べることは大きなメリットです。
一度、リハビリから離れて、ブランクがあったとしても業界として人手不足の職場が多い。そのため、再度リハビリ職種への復帰の可能性は残っています。
病院・施設・クリニックなど大抵は『日中』の時間帯に、『現場』で勤務します。そのため、勤務時間を調整することは難しい。でも、他業種ならテレワークやフレックスタイム制などを利用して、働き方の選択肢を持てます。
「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 やめてよかった」のデメリット
リハビリ職を辞めるデメリット
- 国家資格がもったいない
- 30代で未経験の業界は大変
- 転職によって一時的に給料が下がる
3年〜4年間で数百万円の授業料を払った国家試験・国家資格が無駄になってしまいます。
特に30代以降で未経験の分野ではそもそも転職自体のハードルが非常に高いです。転職できても、一からのスタートとなり、慣れるまで非常に大変💦
転職によって給料が下がる可能性が高いです。「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 やめてよかった」への壁③;35歳頃まではリハ職の方が給料が高いで解説してように、35歳未満の場合はリハビリ職種の方が平均年収が高い。
【まとめ】「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士、やめてよかった」の前に3つの行動を起こしてからでも遅くありません!
PT・OT・STを辞めて、新しい分野に挑戦することは素晴らしいと思います。
ただ、本当にリハ職が嫌なのか、今の職場が嫌なのか、
原因がはっきりしていないと後悔する転職になってしまいます!
ローリスクなのは
- 異動
- 転職(リハ職として)
- 副業
をするのがおすすめ
異業種への転職は、一言で言えばリスクが高い
- リハ職が合わない→病院・施設・クリニック・訪問リハなど他の分野に異動or転職
- 人間関係が辛い→異動or転職
- 給料が低い→年収upを目的とした転職or副業
- ワークライフバランスが悪い→転職or時短勤務等の相談
異業種への転職は
- 国家資格が無駄になる
- 一からのスタートになる
- 35歳頃まではリハ職の方が給料が高い
- 就職先の候補を決めづらい(ブラック職場を判断しづらい)
しっかりと考えて、試して、出した答えなら、成功確率はグッと高まります
少しでも理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として、転職を考えている人の参考になれば嬉しいです😁
を参考にしてみてください🙇♂️
今回はこのへんで
ありがとうございましたっ!