新人なんだけど、転職の具体的なスケジュールを教えて
学生の時と同じように就活すれば、良いんだよね?
新人でも転職出来るってネットでは言われるけど、根拠あるの?
実は医療系3年以内に辞める人は10人中3〜4人もいます
でも、勢いで辞めてまた辞めたくなる人は多いです
なぜなら、退職までのスケジュールが分からないこと、学生と同じように雰囲気で就職先を探すから
私は理学療法士として長時間サービス残業、パワハラなどのブラック職場からホワイト職場に転職して、家族・自分の時間を確保できました。
本記事で1・2・3年目の新人理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が転職活動に成功するための具体的なスケジュールや新人だからこそのメリットを解説していきます
本記事を読むと、「新人だから転職なんか出来ない」と諦めて、ブラック職場で耐え続けているPT・OT・STの方でも転職に一歩前に進めます
- 6ヶ月前:転職理由をはっきりさせる・転職サイト/エージェントに登録
- 4〜5ヶ月前:候補を3社に絞る・職場見学
- 2〜3ヶ月前:採用試験→内定が出次第、今の職場に退職を報告
- 0〜1ヶ月:業務の引き継ぎ・退職
- 3年目以下で辞める人が多いため、求人がある
- 卒業校の先生・友人、先輩に相談出来る
新人でどうせ今辞めったって、転職なんて出来ない、不安に思っている方は是非、読み進めて下さい
目次を付けてあるので、気になる部分だけ読むのもOKです
【新人必見】1・2・3年目理学療法士/作業療法士/言語聴覚士が最短6ヶ月で転職する方法
新人1〜3年目までの理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)でもしっかりとスケジュールを立てれば、半年で退職と転職出来ます
就職先ミスったな―、良い転職先があったら転職しよう
と思っていても、行動しなければほぼ良い転職先は見つかりません
- 今の職場の不満点、もしくは転職先に何を求めるのかはっきりさせる
- 優先順位をつける
- 転職サイトに登録、卒業校の先生や友人に相談
- 転職先候補を3社程度に絞る
- 職場見学
- 履歴書の作成・採用試験対策
- 採用試験
- 内定が出次第、今の職場に退職届け提出
- 引き継ぎ準備
- 退職
を最短6ヶ月でこなすことになります💦
新人療法士がなんとなーく、良い職場に転職したいな―と思っても、勢いで転職する賭けをするか、現状維持のどちらかです
6ヶ月前:転職理由をはっきりさせる・転職サイトに登録する
- 転職理由をはっきりさせる
- 転職サイトに登録する
転職理由をはっきりさせる
なんとなく今の職場が嫌だから辞める
スポーツに興味があるから整形クリニックにしようかな
非常に危険です!
次の職場もまた嫌になる可能性が高いそう
えっ、じゃあどうやって転職理由を考えたらいいの?
おすすめは『ブレインダンプ』と言って、転職する方法をひたすら30分間書きまくる方法です
そして、全ての希望を叶えるのは難しい
- 給料が高い
- 人間関係が良い
- 希望の分野である
- 休みが多い
- 残業が少ない
- 有給休暇がちゃんと取れる
- 育児に理解がある
転職理由をはっきりさせる事・優先順位をつけることが最優先です
転職サイトに登録する
転職サイトに登録して、担当者から情報をもらいましょう
新人療法士が最も弱いのは情報量の少なさです
担当者転職理由や希望をはっきり伝えると大きな失敗が少なくなります
えー、でも転職サイトに登録したらしつこいんでしょ?
なんか、怖そう…
確かに強引気味に転職させようとする人もいるので、しっかりと自分の希望を伝えましょう
「担当者に任せる」は絶対しないように
筆者おすすめは
早めに転職サイトに登録して、少しでも情報を得るように行動しましょう
情報が無い状態での転職活動は『博打』と一緒です
4〜5ヶ月前:最も忙しい時期に…(転職先候補選定・見学・履歴書・採用試験準備)
退職まで4〜5ヶ月が最も忙しい期間となります
- 転職先候補を3社程度に絞る
- 職場見学に行く
- 履歴書の作成
- 採用試験対策
とやることリストが一気に増えます
見学とか必要?ちょっと面倒くさい…
確かに、面倒くさいです…
でも、この先何年も一緒に働く職場を見て、雰囲気を感じるだけでも価値はありますよ
ただし、なんとなく行っても十分ではないので、詳細については【【経験者が解説】後悔しない!職場見学を成功させる9つのポイント】を見てみてください
退職まで4〜5ヶ月前が最も忙しい期間です
面倒臭くなって、ズルズル現状維持となりやすいので、やることリストを作って、しっかりとこなしていきましょう
2〜3ヶ月前:履歴書・採用試験・内定が出たら退職届
いよいよ採用試験準備が始まります
採用試験・募集期間が随時のパターンと期日が指定されているパターンがあります
採用試験からおおよそ2週間程度で合否発表があります
内定ももらえた場合はなるべく早く今の職場に伝えることをおすすめします
私も内定が出て、上司に退職の報告が本当に緊張したし、良いタイミングがあれば…
となりますが、上司のためではなく、同僚のスタッフのためになるべく早く報告が望ましいです
なぜなら、あと2〜3ヶ月程度で退職となれば、あなたの役割を誰かに引き継いでもらったり、とある程度準備が必要になるからです
労働基準法としては14日前までに退職届提出でokですが…
(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
引用元:民法;e-Gov法令検索
可能な限り、早めに退職の意向については報告しましょう
決して、企業のため、上司のためではなく、一緒に働く同僚のために早めの退職報告をおすすめします
0〜1ヶ月:退職に向けて…引き継ぎ
自分がやっている業務・患者さんについての引き継ぎをしましょう
ポイントはなるべく書面・データに残しておくこと
おそらく、引き継ぐ業務は上司ではなく、同期であったり、先輩だったりします
患者さんの申し送りや可能ならサマリーを途中まで作成する、委員会活動などあれば、自分の役割などをなるべく書面・データを作っておくと引き継ぐ方もわかりやすいのでおすすめです
退職のときはお菓子を持っていくとgoodです
ケチってスーパーで買ったファミリーパックとかじゃなく、ちゃんとしたものを持っていきましょう
6ヶ月で退職するスケジュールのイメージは付きましたか?
新人で6ヶ月以内に転職となると結構タイトなスケジュールとなります
転職希望先が年に1度しか採用試験をしていないなどあるので、可能な方は転職活動開始から1年後に退職くらい余裕を持てると更に楽になりますね
その場合のスケジュール感については【【超重要】円満退社する方法をスケジュール・時期別に4つのステップで解説】を参考にしてみてください
新人理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が転職しやすい理由とは?
実際に新人(1〜3年目)でも転職先があるの?
そういった不安になる方も多いと思います
結論としては、全然あります!
- 新人の離職率が高い
- 卒業校の先生や同級生、先輩に相談出来る
新人の離職率は高い
新規学卒就職者の離職率(厚生労働省)では卒後3年経っている平成30年3月卒の人のうち
- 短大等卒(おそらく専門学校卒含む):41.4%
- 大卒:31.2%(医療・福祉業界38.6%)
PT・OT・STだけが調査対象ではありませんが、約4割近くが3年以内に離職しています
【理学療法士全体】医療機関10.2%・介護業界18.8%【日本理学療法士協会;平成28年(2016年)医療従事者の受給に関する検討会】
【労働者全体】20〜24歳なら男性29.1%・女性28.4%【厚生労働省:令和2年雇用動向調査】
→労働者全体14.2%で医療・福祉業界も同様に14.2%のため、理学療法士の新人(20〜24歳)と想定しても、ある程度信頼性のある数値だと思います
離職率 | |
理学療法士全体:医療機関/介護施設(2016年) | 10.2%/18.8% |
労働者全体(2020年) | 14.2% |
医療・福祉業界全体(2020年) | 14.2% |
20〜24歳 男性/女性労働者(2020年) | 29.1%/28.4% |
新人の10人中3人が辞めていると考えれば、それほど珍しい訳ではありません
つまり、職場としては辞めた人の穴を誰か来てほしいと思っています
と様々なデータから新人療法士を新しく採用したいと思う職場はたくさんあります
1〜3年目の新人が退職してしまったり、もしくは新卒で採用予定だったけど国家試験不合格になってしまったり、人員不足しているためです
そのため1〜3年目の新人PT・OT・STであっても転職先はあります
卒業校の先生や同級生、先輩に相談しやすい
1〜3年目のPT・OT・STの最大のメリットは卒業校の先生や友人、先輩に連絡を取りやすい
卒業後、1〜3年目くらいであれば、なんとか卒業校関係の人と久しぶりに連絡を取れますよね?なんとか
私は卒業して10年以上経ちますが、卒業校の先生や先輩とはほぼ連絡を取ったことがありません。同級生だって、仲の良い10人前後くらいのものです
急に連絡を取るのはハードルが高いです
なんで、卒業校の先生などと連絡を取る必要があるの?
約51%が学校からの紹介で入職しているという調査結果に…
本当か、肌感覚としては微妙な結果ですが、厚生労働省の調査結果なので…
先生からの紹介や実際に働く友人・先輩からの情報があれば、希望の職場に転職出来る可能性は高まります
少しでも情報を得るために行動をしていきましょう
卒後間もないからこそ使える最大のメリットです
【まとめ】1・2・3年目の新人理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が6ヶ月で転職する具体的な方法
1〜3年目のPT・OT・STが転職するなら6ヶ月のスケジュールで時期別にやることをお伝えさせてもらいました
とりあえず、今の職場が嫌だから!
スポーツ業界に飛び込んでやるぜ!では、
こんなはずじゃなかった…
となります
- 6ヶ月前:転職理由をはっきりさせる・転職サイトに登録
- 4〜5ヶ月前:【最も忙しくなる】就職先候補を3社に絞る・職場見学・履歴書の作成・採用試験対策
- 2〜3ヶ月前:履歴書の作成・採用試験対策→採用試験/結果発表→内定が取れ次第、今の職場に退職報告
- 0〜1ヶ月前:業務の引き継ぎ・退職
新人PT・OT・STでも転職先ってあるのか、不安になりますよね
1〜3年目の新人療法士だからこそ、転職しやすい理由としては
- 卒後3年以内の離職者は10人中3〜4人(統計データあり)
- 卒業校の先生や同級生、先輩と連絡が取りやすい
ことがあります
そのため、転職成功出来ます
「今、辞めたらもう次の転職先はないかも…」などと、思う必要はありません
今回は1・2・3年目の新人理学療法士・作業療法士・言語聴覚士について最短6ヶ月で転職成功するためのスケジュールについては書かせてもらいました
希望して今の職場にいるのか、嫌々働いているのか?
転職について新人でもしっかりと考えてもらえるきっかけにしてもらえれば嬉しいです
PT・OT・ST1〜2年目で「辞めたい」と漠然と思っている方には
今回はこのへんで
ありがとうございました