PT2年目になり、担当患者が増え、新人指導、研究発表…業務量が半端ない
転職を考えているけど、何を基準に選んだらいいか分からない
2年目でも転職出来るのかな?
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)の2年目で業務量が一気に増えたり、療法士としてやりたい分野が出てきたり、と転職について考える機会が増えてきます
私は、業務量が一気に増えたことで、PT2年目の業務中にぶっ倒れました。その後に入院して、1ヶ月近く休みました。
原因は担当患者の増加、新人指導、研究発表、長距離通勤で限界を迎えました
本記事では、PT・OT・ST2年目の方が転職してもよいのか、転職するなら成功するために何を考えて行動するべきなのか、5つのポイントを押さえて希望の職場を見つけられる情報をお伝えしていきます
本記事で、療法士2年目でも次のステップに進む時に自信を持って行動が出来ます
具体的な内容としては、PT・OT・ST2年目で自分に合った転職先の見つけ方とキツくなってきた原因を考察していきます
ポイントと原因さえ、分かれば次の行動も見えてきます
2年目で転職を少しでも考えた、今のままで大丈夫かな?と不安を感じている方はぜひ参考に😁
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士2年目で転職しても大丈夫です
全然、PT・OT・ST2年目でも需要がしっかりあるので転職しても大丈夫です
新規学卒就職者の離職率(厚生労働省)では卒後3年経っている平成30年3月卒の人のうち
- 短大等卒(おそらく専門学校卒含む):41.4%
- 大卒:31.2%(医療・福祉業界38.6%)
PT・OT・STだけが調査対象ではありませんが、約4割近くが3年以内に離職しています
3年以内で辞めていく人が多い状況で、抜けてしまった若手療法士の人員を確保したい職場は沢山あります
リハ職として1年間勤務実績があれば、即戦力として、若手療法士として、ちょうどいい感じで採用側としてもアリなんです
ただし、リハビリ職種は人手不足でブラックな環境になりやすいのでなんとなく転職するのはNGです
次の章で転職活動の5ポイントをお伝えしていきます
最近、キツいかも…理学療法士2年目が希望の転職先を見つける5つのポイント
- 1年間働いてみて、自分に合いそうな職場はなにか→何が原因で辞めるのか
- 1年目の実績を考えよう
- 退職や転職のタイミングを決める
- 経験年数が浅いからこそ、転職サイトやエージェントに給料や内部情報の確認をしてもらう
- 職場見学
1年間勤務して、自分が比較的得意だったこと、苦手だったことを考えてみましょう
可能なら、指導役の先輩や同期がいるなら同期に聞いてみるのも良いですね
1年目なんか、何も出来なくて得意なことなんて無いんだよ!
そうですよね💦
1年目は何をするにも、時間がかかり、思ったようなリハビリが出来なかったという方も多いと思います
その中でも、それほど嫌じゃなかったこと、同期よりも比較的早く出来たこと、などを考えてみると良いのかもしれません
ポイント① 1年間働いてみて、自分に合いそうな職場はなにか→何が原因で辞めるのか
1年間働いてみて、何が原因で転職を考えているのか?の答えを見つけましょう
例えば、
- 業務量が多い
- 人間関係が嫌
- 通勤時間が長い
- 急性期で働きたい
- 様々な疾患のリハビリをしたい
- 療法士としてもっとやりたい分野がある などなど
とりあえず紙に30分間、書きまくってください!
ポイント② 1年目の実績を考えよう
1年目の実績を考えます
実績といっても、どんなに小さなことでもOKです
例えば、
- 遅刻をしなかった
- 医療事故を起こさなかった
- ここ1ヶ月の残業は1時間以内に終わった
- 担当患者から拒否・担当交代希望を言われなかった など
1年目の実績とか、別に無いんだけど
ですよね💦
1年辞めずに働いたことは1つの実績になります
1年目の実績は転職活動での武器になります
転職活動につなげる意味でもやってみましょう
退職や転職のタイミングを決める
退職・転職のタイミングをある程度で良いので決めましょう
そのうち、タイミングが来たら、と思っているとそのまま現状維持になります
半年後なのか、1年後なのかで大きく転職活動のスケジュールが変わってきます
気になる転職先候補は年に1回しか、採用試験をしない職場も多いので、スケジュール感は大切です
えー、でも全然わからないんですけど…
という方は、とりあえず年度末に退職・転職するなら、で考えてスケジュールを組んでみましょう
経験年数が浅いからこそ、転職サイトやエージェントから情報をもらおう
情報収集のために転職サイトやエージェントを利用しましょう
殆どの転職サイトやエージェントは【無料】です
求人票の見方から、転職先候補の内部情報、履歴書の書き方など、殆どよく分からないですよね
- ハローワークなどには出ていない非公開求人がある
- 転職先候補の独自情報を持っている
- 給料や福利厚生など、自分では直接聞きづらいことを代わりに確認してくれる
- 履歴書の添削や面接対策をしてくれる
- 転職後もアフターフォローがある など
学生の時の就職活動と同じ感覚で、家からの距離とか、実習地だったからとか、名前は知ってる病院だからとか、そんな理由で転職したら、超絶危険ですよ
でも、転職サイトやエージェントは良いことばっかり言って、危ないって聞いたよ
そうなんです💦
対策は利用する目的をはっきりさせることです
転職サイトの担当者やエージェントは転職希望者を入職させると、紹介先から仲介料をもらうビジネスです
何をしてほしいのかをはっきりと伝える必要があります
例えば
- 残業が少ない職場を紹介してほしい
- 給料が高い職場を紹介してほしい
- 給料・福利厚生について確認してほしい
- 託児所が利用出来るのか、確認してほしい
- 履歴書の添削や試験対策の相談に乗って欲しい などなど
利用する目的をはっきりさせることで、転職サイト担当者との認識のズレが少なくなります(勿論、複数目的でOK)
上手に転職サイト・エージェントを利用できれば、転職成功率up!
職場見学の日程を確認する
職場見学は極力することをおすすめします
転職先の人間関係は非常に大きな問題です
少しでも職場の雰囲気や見学を担当してくれる人は上司になる可能性も高いので、見ておくことがおすすめ
でも、実際に何を見ればいいのか分かんないっす
見学で見るべきポイントを詳しく知りたい方は【【経験者が解説】後悔しない!職場見学を成功させる9つのポイント】を見て下さい
なぜ、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士2年目が辛くなってくるのか?
- 1年という一つの切れ目で気持ちが落ちる
- 業務量が激増
- 給料が増えない(住民税だけ増える)
- やりたいことが見えてくる
- パワハラ
以上の理由から、今の職場で続けていっていいのかな?もしくは、限界…となってきます
1年と一つの切れ目で気持ちが落ちる
新人として入職して、学生の実習の延長版的な感じである程度は根性で乗り越えてきた部分があると思います
でも、1年という一つの切れ目が来たことで『根性』『目標』『やりがい』だけでは耐えきれなくなってくる…
新人時代は仕事だけでなく、理学療法士協会の新人教育プログラムがあり、休日も研修会で忙しいです
段々、限界が近づいてきた時に良くも悪くも1年という節目で気持ちが落ち込んでしまいます
業務量が激増
業務量が激増する2年目PT・OT・STさんは多いですよね?
2年目に業務量が増える具体例
- 新入職員の指導役
- 受け持ち患者の増加
- 研究発表
- 職場内の委員会活動
- 職場内の研修活動
- 研修会・学会参加 など
私は業務量の激増で業務中にぶっ倒れて、入院して1ヶ月休職としました💦
2年目になると、業務量は中堅療法士とほぼ同じで役割がどんどん増えてきます
業務量が激増することでキツイ、キツイ、キツイ…
給料が増えない 住民税だけ増える
やっと1年頑張って、昇給だ―💰
と思ったら、全然増えてない、むしろ減った?なんで?
昇給額の平均は3,500円以下
あくまで平均ですが、例えば月収で(参考元:令和2年賃金構造基本統計調査(厚生労働省))
- 20〜24歳:24万3,100円
- 25〜29歳:26万600円
の月収を比べると1万7500円
5年間同じように昇給すると考えると毎年3,500円up
しかし、ボーナスも含めた昇給額なので、いわゆる基本給upはもう少し低めになると思います
そして、社会人1年目の住民税はありませんが、2年目から住民税が給料から天引きされ、手取り給料が下手すると下がります…
手取り額が減ってる!?(or変わらない)
やる気、出ないわー
リハ職の平均年収などの詳細を知りたい方は【理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の給料はなぜ安いの?昇給は?【国家資格なのに】】を参考に見て下さい
やりたいことが見えてくる
PT・OT・STとして1年間働いてみて、少しずつ療法士としての自信が付いてきて、やりたいことが見えてくる方もいますよね
例えば、
- 施設より病院で働きたい
- スポーツ分野に行きたい
- もっと専門的に脳血管疾患のリハビリをしたい などなど
目指すべき目標があって、今の環境をガラッと変えるには転職が手っ取り早いです
パワハラ・人間関係
PT・OT・STは経験年数がはっきりしていたり、学生指導の延長線上で新人への指導があったりすることから、パワハラ等が生じやすいです
パワハラや人間関係はどの職場でも可能性はありますが、今の職場が辛いなら環境を変える必要があります
具体的には職場内(or法人内)での異動or転職を検討しましょう
いきなり転職するのはハードルが高いですし、実際に転職するまで時間がかかります
職場内(法人内)での異動であれば、比較的短期で異動出来る可能性もあるので、もし職場内異動がある方は検討する価値あり
職場内異動でもダメなら、今度こそ本腰入れて、転職活動しましょう
年収を一気に上げたい場合はもう1年という手も→訪問リハビリを狙うか?
一般的にリハビリ業界で高収入を狙うなら『訪問リハビリ』
今の職場や病院・施設で出世して、給料upを狙うのも一つですが、
求人情報を見ていると、明らかに『訪問リハビリ』の給料は高いです
訪問リハビリは基本1人で対応する能力が求められます
そのため、2年目の転職として考えると、訪問リハビリでやっていける能力と募集要項からもう1年くらい経験を積むのも一つの選択肢になってきます
【まとめ】理学療法士・作業療法士・言語聴覚士2年目で希望の転職先を見つけるポイントと今後の展望は?
2年目になると、一気に業務量などが増えたり、1年目の『根性』『やりがい』などが切れたりして、段々と辞めたい・転職しようかなとなってくる時期です
でも、なんとなく学生の時と同じような就職活動では、また同じようなことが繰り返してしまいます
転職で失敗しないためには、まずは自分の希望とする職場を探すことです!
- 1年間働いてみて、自分に合いそうな職場はなにか→何が原因で辞めるのか
- 1年目の実績を考えよう
- 退職や転職のタイミングを決める
- 経験年数が浅いからこそ、転職サイトやエージェントに内部情報の確認をしてもらう
- 職場見学
からしっかりと自分の特性に合わせて転職先候補を見つけていけます
どうして2年目が辛くなってくるんだろう?
- 1年という一つの切れ目で気持ちが落ちる
- 業務量が激増
- 給料が増えない(住民税だけ増える)
- やりたいことが見えてくる
- パワハラ など
もし給料upを一気に狙いたいのなら、現状では『訪問リハビリ』
ただし、注意が必要です
- 給料が取得単位数に左右される
- 休みが多いと給料が低くなりやすい
- 1人で対応する能力が必要(急変時や他職種とのコミュニケーションなど)
となるため、事業所によっては【経験年数3年以上】としているところもある
もう1年は今の環境などで経験を積むのも1つの手かと
私はPT2年目で業務過多で倒れ、入院しました。
それをきっかけに次の転職では『残業が無い』ことを第一条件にしました。
PT・OT・ST2年目で段々、今の状況が辛くなってきやすいです
改善への手段として、『転職』が1つの候補となっている方のお役に立てたら幸いです
療法士3年目以下の方は使えるテクニックを紹介しているので、参考にしてみて下さい
今回はこのへんで
ありがとうございました