円満退社ってするべき?
どうせ辞めるなら、今の職場の人と会わないし…関係無いよね?
円満退社って必要?、リハ職(理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST))として円満退社の必要性と注意点をお伝えします

私はブラック病院からホワイト病院へ転職成功し、今はぬくぬく働いている現役約10年の理学療法士です。嫌いな上司もいましたが、意識的に円満退社したおかげで今でも前の職場の同僚とは良好な関係が続いています。
今回はリハ職を続けていく上でなぜ円満退社が必要であるかを、なるべく円満退社を目指した方が良いのかをお伝えしていきます
本記事を読むことによって円満退社をする必要性を理解してもらい、円満退社を成功させる注意点を知り、今後も円滑なリハ職人生を進めてもらえると思います
リハ職が円満退社する理由・注意点についてお伝えしていきますが、
【超重要】リハ職が円満退社すべき理由3選と4つの注意点~現役PTが解説~

- 今後も学会や研修会などで会う可能性がある
- リハビリ業界は狭い/変な噂を立てられたくない
- 転職活動を邪魔されないために

円満退社とか面倒くさい
関係ないっしょ!
そういった方もいると思います。ただし、後悔してしまうかもしれません。
リハ職においては定期的に学会や勉強会などに参加したり、同じ区内・市内だったりすると横のつながりがあります
看護師よりも1つの職場でPT・OT・STは職員数が圧倒的に少ない傾向にあるので、突然来月辞めます!だと残るスタッフが困ってしまいあなたに悪い印象が残ります
そのように突然辞めたり、喧嘩別れのようでは、あなた自身にとっても、今の職場で働くスタッフにっても、良い事はありません
今後も学会や研修会などで会う可能性がある
PT・OT・STでは学会や研修会参加する機会があります
例えば、
- 自己研鑽のため
- 資格取得/更新のため:3学会合同呼吸療法認定士・心臓リハビリテーション指導士など
- 認定・専門理学療法士(OT・ST)のポイントを得るため
などがあります

別に研修会とかもうずっと出てないから関係ないっすね
という方もいると思います。そうなるとあまり必要性を感じませんよね
でも、毎年1万人ずつPTが増えてきてリハ職人口が増え続けており、これから何かPT・OT・ST資格に付加価値を付けたいと思う時期がくるかもしれませんし、上記で挙げたような資格を持っていたり、自己研鑽として研修会等に参加する可能性がある方には逃げる・喧嘩別れような退職の仕方は避けた方が無難です
リハビリ業界は狭い/変な噂を立てられたくない

PT・OT・STの業界は狭いのです
特に地方に行けば行くほどリハ職人口は限られてくるので、転職先に今の職場の知り合いがいる可能性は十分にあります
円満退社出来ない場合は変な噂を立てられる可能性もあるのです

リハ職の転職は珍しくありません。私の現在の職場はリハ職全体でも半数以上が転職組です。そのため、県外に転職しない限りは知り合いがいる可能性があります
辞める職場の人とまた会ったり、療法士間で変な噂が流れたりと、ケンカ別れのような辞め方だと追々気まずい思いをすることになります
県外に引越する・PT/OT/ST自体を辞めてしまう方以外は、これからも色々な場面で今の職場の人と出会う機会が多いため、『円満退社』することをおすすめする理由になります
転職活動を邪魔されないために

転職先の内定が決まる前に転職活動していることがバレると、あなたにとって不利になってしまいます!
円満退社に向けて、転職活動をしていることがバレてしまうことで少なからずあなたをよく思わない人間が出てきます

何か不満があるからこそ、転職しようと思ったのでは無いですか?

その環境でも我慢しながら続けていくスタッフがいるのです
そのため、転職活動をしていると見学や採用試験などに合わせて平日の休みの調整や有給休暇の取得について取るづらい雰囲気を作られたり、休みの理由を聞かれたりと嫌がらせを受ける可能性があります
邪魔されて狙っていた就職試験が受けづらくなったり、諦めてしまったり、とならないように転職活動がばれないように通常通りに業務に徹しましょう
そのことで『円満退社』にも繋がっていくのです
円満退社の注意点

リハ職が円満退社する必要性が分かってきたところで、円満退社のポイントをお伝えしていきます
- 円満退社までのスケジュール感を知る
- 転職活動をバレずに行う
- 退職理由はオブラートに包んで
- 有給休暇の消化を目指す
円満退社までのスケジュール感を知る
転職活動開始から退職まで1年近くを見ておくと良いかと思います
1年に1度しか新規採用しない(数年に1度)職場があります
来年4月入職が今年の7月くらいに採用試験があることもあり、なるべく早めに転職活動を始める必要があります
以下のポイントとも重なりますが、円満退社に向けてのスケジュール感は非常に大切
- 退社まで1年〜6ヶ月:転職活動開始・見学や採用試験
- 6ヶ月〜3ヶ月:見学や採用試験→内定が出たら職場に退職願
- 3ヶ月〜1ヶ月:有給休暇消化の調整・遅くてもこの時期には退職願提出
- 1ヶ月以内:業務の引き継ぎ
リハ職の円満退社する上でのスケジュールについて詳しく知りたい方は【【超重要】円満退社する方法をスケジュール・時期別に4つのステップで解説】を参考にしてください
転職活動をバレずに行う
転職活動はバレると色々と行動しづらくなります
見学や採用試験は平日に行われることが多く、その際に休み希望や有給休暇取得を取れるかどうかに関係してきます。本来、有給休暇の取得を拒否したり、理由を聞くことはしてはいけないことになっていますが、転職活動していることがバレていると聞かれたり、面倒な思いをすることになります
基本は就職活動は一人で行動し、情報収集は【自分+転職サイト・転職エージェント】を活用しましょう!

どうしても相談したいなら、信頼した人だけにして他の方には言わないでほしいことをちゃんと伝えてください
退職理由はオブラートに包んで

- 残業が多すぎる
- 休みを取れない雰囲気
- パワハラ
- 人事考課がちゃんとされていない
などなど、辞めたい理由は人それぞれですよね
本当の辞めたい理由を直接伝えるのは自分に不利に働きやすいです
「この職場は変えたい」、「残るスタッフのために環境を改善したい」など強い意志があれば、伝えるのは良いですが自分にとっても相手にとっても負荷になりますので、『立つ鳥跡を濁さず』で良いのでは無いでしょうか?
有給休暇の消化を目指す

退職直前に1〜2ヶ月でまとめて取得出来るのか?出来ないのか?
確認しておく必要があります
例えば3月末で退職であれば3月いっぱいは有給休暇取得して最終出勤日は2月という方法もあります。その方法で取得出来れば良いですが、もし難しいようであれば数ヶ月かけて少しずつ取得できるように職場と相談しましょう
退職直前よりもなるべく早めに退職願を提出する理由は『円満退社』のためでもあり、『有給休暇の消化』をするためでもあります
まとめ
今回は『リハ職が円満退社する理由と注意点』を7つの視点からお伝えしてきました
まとめると
- 今後も学会や研修会などで合う可能性がある
- 理学療法士業界は狭い/変な噂を立てられたくない
- 転職活動を邪魔されないために
- 円満退社までのスケジュール感を知る
- 転職活動をバレずに行う
- 退職理由はオブラートに包んで
- 有給休暇の消化を目指す

リハ職(PT・OT・ST)にとって、円満退社を極力目指した方が良いと思っています
何かしら今の職場に不満があるかと思いますが、これからもリハ職として働き続けることを考えれば、円満退社した方がメリットが大きいと感じています
円満退社には数ヶ月単位で時間がかかります💦
以下の方には今までお伝えしてきた『時間をかけた円満退社』はおすすめしません!
- 現在進行系でパワハラなど受けていて辛いと思っている方
- 実際に体調を崩してしまっている方
- 転職先候補が急に新規採用募集をかけてすぐに転職したい方
には、円満退社を目指すよりも今の環境からすぐ離れたり、すぐ転職をしてしまったり、した方が自分のためのメリットがあると思います

『円満退社』することは分かった!
じゃあ、具体的にいつから動き出せばいいの?
そう思った方には【【超重要】円満退社する方法をスケジュール・時期別に4つのステップで解説】を参考にしてください
今回はこのへんで
同じリハ職として働いている方に少しでも役に立てれば幸いです
ありがとうございました😁
1つだけ注意として、「今現在、パワハラを受けています」「会社に行くのが辛くて辛くて」「体調を崩していて」そんな方はすぐに辞める・すぐに休職に入るなどが良いと思います
あえて、そのような劣悪な環境で働いている方は円満退社よりも早くその環境から逃げるべきなので、本記事の内容は気にしないでください!その点だけご理解の程を。